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1-4. 世界は、変えられる?

「異世界とはちょっと違うよな。
 言っただろう? 心身の有り様が可視化されたのがこの世界だと。」

「じゃぁ、私の心象風景……心象世界?」

「そんなところだろうな。」

はぇ……
今度こそ、中途半端な声は内心に留め、あたりの景色をもう一度見渡す。
なんとも……

過ごしやすく、悪くない感じはするけれど、
砂漠ですか。私の心象世界。

「気に入らないか?」

心を読んだかのように、本部長代理に問われる。

「まぁ……『お前の心の有り様は砂漠だ』と告げられると、なんとも……」

「じゃぁ、イメージしてみればいい。
 この風景はどう在ってほしい?」

どう在ってほしいか?
うーん……オアシスが小さいよね……このままじゃ心もとない。
大きな水場があると大きく育ちそう。
それに、どうせなら休める場所がほしいし……
せっかくだから、お城とか?

「ああ、いいんじゃないか?」

そう言って本部長代理が微かに笑う。
指さされた方を見ると、そこには確かに、お城が生えていた。
マジか。

next. 「つまり、お前の心象世界だからこそ」